flyingteapotの新ブランド始まります。

その名もSwitch Audio

flyingteapotが変わるの？と思われた方もいるかも知れませんが、flyingteapot(以後FTP)は今後も継続してペダルを作っていきます。

しかし、昨今の電子部品の環境変化や、物価の変化に伴い、自分のこだわりを全て詰め込むのはユーザー目線で考えたときに良くないとずっと考えていました。特にコストや安定供給を考えたときに、10年前と同じ作り方を続けるのは現実的ではないです。

実際そのような環境に適応するためにFTPの方でも表面実装SMDの活用を取り入れたりしていました。そのうえで単純に音を考えたときにそちらが劣るということは全く無く、むしろ良い方に働く部分もたくさん見えてきました。

ただ、やはりハンドメイドであることにはこだわりがあり、FTPとしてはそんなこだわりは残していきたいとも思っています。もちろん今後FTPの製品が高くなってしまうことや、生産量が限られてしまうことはありますが、それでも一部のマニアにはそのような製品を届けていけたらと思っています。

そのうえで、もっとギター初心者や学生、多くのギタリストに、気軽に手にとってもらえるようなペダルというのもずっと作りたいと思っていました。どうしてもFTPの方では自分のこだわりもあって、複雑なサウンドメイクのペダルが多くなっています。そこで原点に帰って「シンプルかつ、音が良くて、作りも良いペダル」をコンセプトにSwitch Audioという別ブランドを始めることにしました。

FTPの廉価ブランドというわけではありません。作り込みすぎないことの良さ。シンプルな使いやすさ。歪みペダルだけではない幅広いラインナップ。クラシックなペダルへの回帰と、現代的な回路手法の融合。自分が好きだったエフェクターを1から振り返ることができるようなブランドを始めていきます。

今回のVOLはflyingteapotのメーカーとしての12周年でもあり、SwitchAudioのブランドとしての第0弾としての製品でもあります。

外装などのフォーマットはSwitchAudioとして、内部はflyingteapotらしいビルダーとしての楽しみも込めたハンドワイヤリングでお届けします。

そして、SwitchAudioの第1弾の製品として、6機種リリースいたします。

初回は以前から製品ラインナップに取り入れたかった1ノブブースターをメインに、しっかり歪むモデルやクラシックかつ扱いやすいファズ、そして飛び道具的なオートワウもラインナップ。

突然の6機種に驚かれたかもしれませんが、エフェクターの楽しさは、たくさんの選択肢の中から選ぶ楽しさ、そして組み合わせることで自分だけの音を作っていく楽しさにあると思っています。

今後も歪み以外にもフェイザー、トレモロ、ディレイ、リバーブ、スイッチャーなど色々とラインナップ予定です。

もちろんデザインも引き続きn_o_t_a氏協力の元、クールかつキュートに仕上げています。

全機種只今から予約受付開始いたします。

（発送は5月中旬～を予定しています。基本的にVOLとは別々での発送となります）

製品の詳細な解説は後日動画等を作成予定です。

今後はハンドメイドでカスタムショップ的な位置づけのflyingteapotと、メーカーとして広い範囲をカバーできるような製品をお届けするSwitchAudio、2つのブランドで皆さんに楽しんでもらえるように頑張っていきます。

13年目のflyingteapot、1年目のSwitchAudioをよろしくお願いいたします！！

flyingteapot 代表 菅野学